〈金剛山歌劇団沖縄公演〉関係者ら、県庁など表敬訪問/本日18時から公演
2025年01月30日 10:32 文化・歴史ルーツを考える場、次につながる公演に
本日(30日)、沖縄県那覇市の那覇文化芸術劇場なはーと大劇場で開催される金剛山歌劇団沖縄公演に先立ち、29日、金正守団長をはじめとすると歌劇団のメンバーと同公演実行委員会の白充共同代表など関係者らは、県庁および県内のメディア本社を表敬訪問した。
一行は同日午後、琉球新報社、沖縄タイムス社、沖縄県庁へ順に訪問、この間の協力に謝意を示した。
金正守団長は「歌劇団の団員たちは民族教育を通じて芸術を学び、世代を超えて朝鮮民族の芸術を継承している。朝・日友好の懸け橋になればという切なる思いで日本各地をまわる中、こうして沖縄で47年ぶりに公演を開催できることを大変うれしく思っている」と語った。また同席した金明姫団員は、「朝鮮の芸術や文化を守り続ける団員たちの勇姿をみてほしい」と語り、白充共同代表は「次につながる公演にしたい」と強く意気込んだ。
琉球新報社統合広告事業局の仲原崇夫事業統括局長は、公演が沖縄の子どもたちにも刺激を与えるだろうと述べた。そのうえで「日本や中国、朝鮮半島など交易によって輸入されたさまざまな地域の文化が、沖縄の琉球芸能に影響を与えた。今回の公演は、その意味でルーツについても考えることのできる場になるのではないか」と話した。
昨年50周年を迎えた金剛山歌劇団による沖縄での初のツアー公演。公演は本日18時から。1・2階の全930席は完売し、急きょ3階席を解放してチケットを販売中だ。
一方、沖縄での公演は、歌劇団の前身となる在日朝鮮中央芸術団が初の那覇公演を開催した1972年にはじまり、78年には金剛山歌劇団として初の沖縄公演が開催された。今日の公演は、それ以来47年ぶりとなる。
(文・韓賢珠、写真・盧琴順)