生徒たちのための音楽会、長野初中オモニ会が開く
2013年06月20日 17:20 民族教育長野朝鮮初中級学校オモニ会が主催する「生徒たちのための音楽会」が6月10日、同校体育館で行われた。生徒と教職員、そして保護者と同胞、日本市民ら約100人が参加した。
生徒の情緒教育の一環として同校オモニ会が開いた音楽会には、チェロ演奏家のマルティン・シュカンパ氏と指揮者のアントニン・キューネル氏が出演した。
オモニ会は、生徒たちの文化的な情緒を育む目的で以前からさまざまなイベントを開催してきた。今回、在日同胞作曲家の金学権氏のサポートにより、数年ぶりに開かれた音楽会は、生徒たちが世界の音楽に触れる絶好の機会になった。音楽会であいさつしたオモニ会の姜揚春会長は、今回の音楽会で生徒たちが多くを学んでくれたらうれしいと述べた。
音楽会ではチェコ出身の演奏家である2氏により、「G線上のアリア」「アヴェマリア」「白鳥」など世界的に有名な名曲とともに、金学権氏が創作した「故郷よ」「アリラン」が演奏された。とくに、マルティン・シュカンパ氏のチェロ演奏は観客を魅了した。
金泰河さん(中2)と李明香さん(初3)は「感動した。すばらしかった。私も将来チェロ演奏家になりたい」と語った。また、朴喜尭さん(初6)と鄭悠奈さん(初4)は「良く知っているアリランをチェロで演奏してくれて、うれしかった」「こんな貴重な音楽会を開催してくれて、本当にありがたい」と感想を述べた。
曲が終わるごとに客席から大きな拍手が送られた。アンコールでは、「長野同胞の自慢」が演奏された。
同校の李壮孝さん(中3)が生徒を代表し謝辞を述べた。つづいて中級部男子生徒がチャンゴ演奏を披露した。
今回の音楽会のために尽力し、当日司会を務めた金学権氏は、「目の前で世界的な音楽家が演奏をしてくれて、多くを学んだ。『自分の地に足をつけて世界を見よ!』と述べた金正日総書記の言葉の意味を、子どもたちが学んでくれたらうれしい」と振り返った。
同校オモニ会では今後も生徒たちのためのイベントを積極的に開催していきたいという。
【長野初中】