未来担う子どもたちのために/九州初中高、施設修繕にCF開始
2024年12月03日 13:46 民族教育今年4月に現校舎竣工20周年を迎えた九州初中高で、創立記念事業の一環として、学校施設の修繕・補修のためのクラウドファンディングが始まった。
福岡県北九州市にある九州初中高は、これまでサッカーの公式試合や練習試合の実施、学生美術展覧会の開催など同市における国際交流の場として一翼を担ってきた一方で、2010年に開始された高校無償化制度からの除外、また地方自治体による教育助成及び補助金は削減の一途を辿っている。とりわけ今年度から、北九州市が教材教具の備品購入および修繕などに充てられる補助金を約40%減額するなど、学校運営を取り巻く状況は近年一層厳しさを増しているのが現状だ。
そんな中、学校では、エアコンの冷却ポンプや給湯器、下水処理ポンプが故障するなど、応急処置が必要な箇所が後を絶たず、「未来を担う子どもたちのためにできる限り充実した教育環境を整えたい」との思いでCF実施を決めた。
「ここからつながる国際交流の輪ー学校施設修繕にご協力ください!-」と銘を打った今回のCFでは、施設修繕費として280万円を目標金額に設定。12月3日現在、94万4千円が集まった。支援募集期間は来年1月16日までで、専用サイト「Ready for」を通じ行われている。
2年後には学校創立70周年を迎える九州初中高。学校関係者らは、民族的アイデンティティーの確立を最大の柱にし、「主体性を持った即戦力」となる人材を育てるべく、教科教養教育の充実に一丸となり取り組んでいる。
(賢)