エネルギー、農業など協力事項を討議／朝ロ政府間委員会第11回会議

金正恩総書記がロシア天然資源環境相と会談

朝鮮中央通信によると、朝鮮政府とロシア政府間の貿易経済および科学技術協力委員会第11回会議が19日、平壌で行われた。同会議は、2023年11月に平壌で行われた第10回会議以降、1年ぶりに開かれた。この間、同委員会傘下の分科委員会が行われてきた。

朝ロ政府間の貿易経済および科学技術協力委員会第11回会議が行われた（写真はすべて朝鮮中央通信＝朝鮮通信）

第11回会議には、同委員会の朝鮮側委員長である尹正浩対外経済相と関係者、ロシア側委員長であるアレクサンドル・コズロフ天然資源環境相を団長とするロシア政府代表団員、アレクサンドル・マツェゴラ駐朝ロシア大使が参加した。

会議では、第10回会議の議定書履行状況が総括され、エネルギー、農業、科学技術、教育、保健医療、観光など各分野における多面的な二国間協力事項が具体的に討議された。

同会議の議定書が20日に調印された。万寿台議事堂で行われた調印式で、尹正浩対外経済相とアレクサンドル・コズロフ天然資源環境相が議定書にサインした。

金正恩総書記はアレクサンドル・コズロフ天然資源環境相と会談した

金正恩総書記は18日、アレクサンドル・コズロフ天然資源環境相と党中央委員会本部庁舎で会談した。

総書記は、朝ロ両国間の包括的戦略パートナーシップに関する条約の締結後、各分野にわたって二国間の連帯と協力がいっそう緊密になり、拡大、深化されていることを評価した。

そして、朝ロ友好・協力関係が新たな戦略的レベルに上がったことに即して、政府間貿易経済および科学技術交流と協力をいっそう幅広く、引き続き多角的に促進させることで、両国の共栄と発展を互いに強力に促さなければならないと述べた。

金正恩総書記はアレクサンドル・コズロフ天然資源環境相と会談した

また20日には、金徳訓内閣総理がアレクサンドル・コズロフ天然資源環境相と万寿台議事堂で会談した。

同日、アレクサンドル・コズロフ天然資源環境相が、プーチン大統領から贈られた動物の贈り物の明細を金徳訓内閣総理に手渡した。タス通信によると、贈られた動物はモスクワ動物園にいたライオン1頭やヒグマ2頭、ヤク2頭など、計70頭以上で、平壌の中央動物園に寄贈された。ロシアは4月にもモスクワ動物園のワシやツル、オウムなどを中央動物園に贈った。

ロシア政府代表団は17日から20日にかけて平壌を訪問。18日には、朝鮮政府主催の歓迎宴が平壌の羊角島国際ホテルで開かれた。

朝鮮政府主催の歓迎宴で演説を行うアレクサンドル・コズロフ天然資源環境相

宴会で演説を行った尹正浩対外経済相は、朝ロ平壌首脳対面で遂げられた合意に基づき、政治、経済、文化、スポーツをはじめ各分野で相互の協力と往来が活発になっていることに言及。今回の会議が両国間の協力を一段と跳躍させ、両国人民の福祉増進に寄与する実際の結果物をもたらすだろうと強調した。

アレクサンドル・コズロフ天然資源環境相は、ロ朝最高首脳の親交と双方間の協力と支持は現世紀に強大な二つの国家が共存する立派なモデルになるとしながら、最盛期を迎えたロ朝友好関係の拡大、発展に寄与する意志を表明した。

代表団は滞在期間、チュチェ思想塔、中央動物園、自然博物館などを参観し、解放塔に花輪を献じた。

ロシア政府代表団は20日に帰国した

（朝鮮新報）