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北陸初中のセセデ卒業生が集結/愛校心抱き活動の継続を誓う【動画】

2024年11月13日 13:49 総聯

 

「北陸セセデ同窓会〜北陸地方再生kick offミーティング〜」(主催=北陸青商会、後援=朝青北陸地方委員会)が2日、福井県福井市内の施設で行われ、総聯福井県本部の金相守委員長、総聯石川県本部の鄭豊和委員長、中央青商会の呉亨世幹事長、北陸青商会の呉世翊会長をはじめとする青商会メンバーと朝青員、日本各地で活動する青商会、朝青世代の北陸初中(2016年3月に休校)の卒業生たち50余人が参加した。

北陸青商会では、今回の同窓会開催にあたって、その大多数が他地域に住む北陸初中卒業生たちの名簿を再整理。地域別の卒業生責任者を決め、昨年に愛知、大阪、東京で責任者たちの集まりを開き、準備を本格化させた。また、各期の代表で構成する実行委員会を立ち上げ、リモート会議を行い、参加状況と対策を随時共有した。今年9月には東京で、関東地方在住の北陸初中卒業生たちが集まり、同窓会への参加を呼びかけた。

同窓会ではまず、金相守委員長、呉亨世幹事長が来賓のあいさつをした。

金相守委員長は「北陸初中は休校となったが、準正規教育を継続的に実施してきた。そして今年1月の新年の集いには、かつて児童教室に通った2人の同胞青年の20歳を祝う会を行うに至った。卒業生たちが、住む場所は離れていても、民族教育と北陸同胞社会に関心を寄せ、無限の力を集めて北陸地域の新しい時代を切り拓いてくれることを願う」と述べた。

続いて、北陸青商会の金智暎幹事長が報告を行った。

金智暎幹事長は、就職や就学を機に他地域で暮らす卒業生が多いなか、中央青商会と各地の青商会の協力の下、青商会と朝青世代の卒業生たちが北陸同胞社会の未来を共に考え、北陸初中に対する愛校心を呼び起こすべく今回の同窓会を開催することになったと述べた。

また、卒業生たちが同窓会活動に積極的に取り組んでくれたことが大きな成果だとし、今回の同窓会の準備過程で、「北陸3県県人会」を発足し、今後、東京、愛知、大阪を拠点に活動する土台を築いたと述べた。

そして、今後、同窓会の役割を高め、各地の「北陸3県県人会」の活動を定例化させて活動エリアを広げていくことを課題としてあげながら、民族教育の火種を消すことなく、児童教室と青年学校、準正規教育活動に力を注ぎ、同窓会活動と北陸青商会、朝青北陸地方委員会の活動に積極的に取り組むことを呼びかけた。

同窓会では、北陸青商会の呉世翊会長が北陸初中教育会の金光秀会長に寄贈品の目録を手渡した後、同窓会に参加できなかった卒業生たちのメッセージが紹介された。

寄贈品の目録を手渡した

鄭豊和委員長の乾杯のあいさつで始まった宴会では、北陸学校の教壇に立った教員たちからのビデオメッセージの上映、今年4月から3回にかけて行われた北陸同胞社会と学校に対するアンケートの発表、卒業生紹介などが行われた。

壇上には「北陸3県県人会」初代会長を務めることになった崔友範さん(39、東京都在住)が立ち、「北陸初中卒業生たちと力を合わせ、卒業生のネットワークをしっかりと築いていきたい」と話した。

閉会に先立ちあいさつした同窓会実行委員会の呉世翊会長は、「他地域に在住する卒業生の力を借りながら、同窓会を開催できてうれしい。卒業生たちの学校を思う気持ちと知恵を集めて、継続して校舎を維持し、北陸の民族教育を守っていくために力を尽くそう」と力強く語った。

参加者たちは最後に、輪になって北陸初中の校歌を歌いながら、北陸同胞社会を活性化させ、2026年に迎える北陸初中創立60周年を輝かせる決意を新たにした。

愛知県中川地域青商会会長を務める孫尚洛さん(42)は、「実行委員会のメンバー、とくに後輩たちが準備に励む姿をSNSを通じて見ながら、参加するほかないと思った。北陸初中の卒業生と会えてとてもうれしかったし楽しい時間だった。同級生とは会っているが、今回数年ぶりに会う後輩、先輩もいて、直接会って話すことが大事だし、こういうネットワークが重要だと思った。今住んでいる地域でも中央青商会のテーマである『主導』と『ハブ』を掲げて、各団体の同胞たちと協力し合って活動していきたい」と話した。

卒業生たち50余人が参加した

今回の同窓会の発起人である朴亨徳さん(35、大分県在住)は、「今後も卒業生たちの活動をオン・オフラインで継続的に行っていきたい。青商会の活力を起爆剤に、地域同胞社会を盛り上げていく。卒業生たちが北陸初中を忘れず、卒業生としての誇りを持ってくれたら」と力を込めた。

「北陸3県県人会」の崔友範会長は「日本社会的に人口減少や高齢化により地方の過疎化が進む中で、これからは当該地域にいる人だけが地域を背負っていくのではなく、地元をベースとしてどのようなネットワークを築けるのかが大切になってくるし、このような考え方や組織作りが同胞社会においても大事だと思う。物理的な形だけではなく、オンライン授業や朝青が運営する夏期学校、学生会を各地に住む卒業生たちがサポートするなど、新たな枠組みや可能性を模索し、継続的に県人会を運営していきたい」と決意を語った。

【北陸青商会】

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