金剛山歌劇団2024年アンサンブル公演「道」/長野・中南信、北信公演
2024年11月12日 17:07 文化・歴史金剛山歌劇団2024年アンサンブル公演「道」の長野・中南信地区公演が3日、北信地区公演が4日にそれぞれ行われた。
キッセイ文化ホール(松本市)で行われた中南信地区公演を、総聯長野県本部の李明宏委員長、長野県商工会の千英敏会長、朴泰憲実行委員長をはじめとする同胞と日本市民ら約400人が観覧した。
総聯、女性同盟中信支部の常任委員会と県青商会を中心とした役員たちで構成された実行委員会では、政治経済状況が厳しい中でも財政を確保し、昨年を上回る観客動員を達成するため一丸となって汗を流した。
公演の冒頭であいさつを述べた朴泰憲実行委員長は「世界では紛争が絶えないが、私たち地域社会は市民レベルの交流を深めていきたい」としながら、「公演の出演者全員が朝鮮学校の卒業生ということを知ってもらい、朝鮮学校に対する印象が少しでも良くなれば嬉しい」と、理解と協力を呼び掛けた。
公演では前座として長野初中の生徒らによるチャンダンと舞踊が披露され好評を博した。また、女性同盟支部が中心となって食事の提供などを行い、団員たちをサポートした。
一方、ホクト文化ホール(長野市)で行われた北信地区公演には、総聯本部の李明宏委員長、李忠明実行委員長をはじめとした同胞ら、日朝長野地区会議の大日方有司会長をはじめとする日本市民ら450人が足を運んだ。
総聯、女性同盟北信支部の役員ら合わせて7人で構成された実行委員会では、財政、動員活動を積極的に展開。また、日朝長野地区会議や労働組合の支援をもらいながら、行政や労働組合の傘下団体への宣伝、協賛を繰り広げた。結果、目標金額を達成し当日を迎えた。
日朝長野地区会議の大日方有司会長は公演前の挨拶で「朝鮮学校に対するチャリティ募金への積極的な参加をお願いしたい」と観覧者たちに呼びかけた。
公演を観覧した日本市民らは、「今年も公演を待ち望んでいた。素晴らしい公演だった」と感想を語った。
実行委員会の李忠明委員長は、「情勢は厳しいが、金剛山歌劇団の公演を待ち望んでいる人たちのために今後も公演を継続していきたい」と話した。
【長野支局】