対朝鮮制裁監視新組織を非難/崔善姫外相が談話
2024年10月24日 14:38 対外・国際朝鮮中央通信によると、崔善姫外相は19日、米日韓など11カ国が発足させた対朝鮮制裁の履行状況を監視する新組織「多国間制裁監視チーム」を非難する談話を発表した。
対朝鮮制裁を監視してきた安保理の対朝鮮制裁委員会専門家パネルは今年3月のロシアの拒否権行使によって4月末に活動停止となった。これに代わる「多国間制裁監視チーム」は安保理とは別の枠組みとして米日韓の主導で発足した。
崔善姫外相は談話で、「多国間制裁監視チーム」について「存在名分や目的において徹底的に不法で非合法的であり、その存在自体が国連憲章に対する否定となる」としながら、「国際的正義に対する挑戦、最も露骨な主権侵害行為」と糾弾した。
崔善姫外相は「米国がすでに破綻した制裁圧迫道具でわれわれを驚かせ、われわれの前進を停滞させられると期待したなら、それは致命的に誤った判断になる」とし、「米国が強権と専横、独善と偏見によって世界を動かそうとするなら、より多くの国が米国式覇権に終止符を打つことに利害関係を持つことになり、世界的な反米連帯構図の出現を早めることになるだろう」と指摘した。
一方で、朝鮮の主権領域を侵犯した韓国の犯罪行為にも言及し、「米国が当然の責任を負うことになるということを明白にしておく」と強調した。
崔善姫外相は、「多国間制裁監視チーム」に参加する11カ国をすべて名指し、「敵対行為を漏れなく記録する」としたうえで、「朝鮮を反対する謀略策動に加担した勢力は必ず、当該の代償を払うことになる」と警告した。
(朝鮮新報)