重大な主権侵害、政治軍事的挑発行為/韓国の無人機が平壌市上空に侵入
2024年10月18日 13:10 対外・国際朝鮮中央通信によると、朝鮮外務省は11日、重大声明を発表し、韓国が平壌市に無人機を侵入させ反朝鮮ビラを散布する厳重な政治軍事的挑発行為を強行したとして、「最後通告として厳重に警告する」と強調した。
重大声明によると、韓国は3、9日に次いで10日も、深夜に無人機を平壌市中区域の上空に侵入させ、数多くの反朝鮮政治謀略扇動ビラを散布した。
重大声明は、今回の領空侵犯事件について「絶対に黙過することも、許すこともできない重大な挑発」としながら、「朝鮮の神聖な国家主権と安全に対する露骨な侵害であると同時に、国際法に対する乱暴な違反であり、必ず代償を払うべき重大な軍事的攻撃行為だ」と非難した。
そのうえで、「朝鮮国防省と総参謀部、軍の各級は、事態発展のさまざまな場合に対応する準備に着手した」とし、「まず、南部国境線付近と大韓民国の軍事組織構造を崩壊させるのに投入される朝鮮のすべての攻撃手段は、任意の時刻に即時、その活動を遂行する態勢を整えることになる。韓国が再び無人機を朝鮮の領空に侵犯させる挑発行為を働く場合、即時行動に移る」と明かした。
朝鮮国防省代弁人は13日午後、朝鮮人民軍総参謀部が12日、各級部隊がさまざまな事態発展に徹底的に対処できるように各方面から準備態勢を整えるよう当該の手配を行ったと発表した。
同省代弁人はまた、国境線付近の各砲兵連合部隊と重要火力任務が課されている各部隊に完全射撃準備態勢を整えることに関する12日付総参謀部の作戦予備指示が下されたと明かした。作戦予備指示では、戦時定員編制通りに完全武装した8つの砲兵旅団を13日20時まで射撃待機態勢に転換させ、各種の作戦保障活動を完了することが指摘された。
韓国の無人機による領空侵犯と関連し、韓国軍関係者は「軍は無人機を送ったことはない」「事実の有無を確認できない」と重大声明の内容を否定し、民間団体が飛ばしたかどうかを確認する必要があると述べた。
これに対し、党中央委員会の金与正副部長は、12、13、14、15日に連日談話を発表し、立場を表明。「首都上空で大韓民国の無人機が再び発見されるその瞬間、凄惨な惨事は必ず起きる」(12日の談話)と警告した。また14日の談話では「核保有国の主権が、ヤンキーが手なづけた雑種の犬によって侵害されたなら、野良犬を飼った主人が責任を負うべき」とし、米国の責任を示唆した。15日の談話では、韓国が敵対的主権侵害挑発行為の主犯である明白な証拠を確保したと明かした。
一方、朝鮮国防省代弁人は13日に発表した談話で、韓国側の弁明と妄言を一蹴し、「再び無人機が現れた際には大韓民国発無人機と見なすとともに、朝鮮に対する宣戦布告と見なし、われわれの判断通りに行動する」と警告を送った。
(朝鮮新報)