第9回オモニ会会長、女性同盟子育て支援事業担当者会議
2013年06月11日 14:13 民族教育民族教育を守るため最後までたたかおう
第9回オモニ会会長、女性同盟子育て支援事業担当者会議が東日本(8日、東京・朝鮮出版会館)と西日本(2日、大阪市立青少年センター)でそれぞれ行われた。
会議では、女性同盟中央の梁玉出副委員長が、「4.24の精神を受け継いで」と題して講演を行った。梁副委員長は、民族教育を守るために死をも覚悟して闘った先代の精神について強調しながら、民族教育を抹殺しようとする様々な動きがある中、4.24精神の継承者であるわれわれ自身が子どもたちの権利のために先頭に立たなければならないと訴えた。
会議では、群馬朝鮮初中級学校オモニ会が、同校と女性同盟群馬県本部との連名で提案した「私たちの夢、私たちの心プロジェクト」の活動経験について、同校オモニ会の金敬淑副会長が報告した。
このプロジェクトは、日本当局による不当な朝鮮学校差別を世界に告発するオモニ代表団を国連(社会権規約委員会日本審議)に派遣するため、「私たちの夢と心」を込めた折鶴を折り、募金を募った運動。オモニ会と女性同盟との緊密な連携の下、各地のオモニたちの協力により、日本全国から、北、南、海外の同胞にも広がり、3万8,582個の折鶴と約589万円の募金が集まった。
「知っていることが少なかった」「無償化、補助金の問題で何も活動できなかった」と責任を感じていた同校のオモニたちは、プロジェクトを推進していく過程で学習を深め、みんなが一つ以上の役割を担って熱心に活動し、学校と民族教育を守るための熱い思いを実践に移していった。
金副会長は、オモニ会が学校や女性同盟と一体となって活動すれば大きな力を発揮することができる、オモニたちを信じて活動を進めれば困難を克服することが出来るという教訓を得たとしながら、オモニたちの知恵と力で、日本政府が民族差別を是正するまで闘おうと呼びかけた。
続いて、全国朝鮮学校オモニ会連絡会の南珠賢代表(女性同盟中央子育て支援部長)が、第9回オモニ大会以降、各地で行われた様々な活動について言及。オモニ代表団のスイス・ジュネーブでの活動について報告した。
オモニ代表団は、「私たちの夢、私たちの心プロジェクト」で集まった折鶴を持ってジュネーブで開かれた国連社会権規約委の日本審議に関する会議に参加。NGO会議やロビー活動、座り込みやデモ行進などを通じて、「高校無償化」制度から朝鮮学校だけを除外した日本政府の不当な民族差別について訴え、朝鮮学校生徒の人権と民族教育の権利を主張した。
こうした活動も影響し、国連社会権規約委員会は5月21日、日本政府に差別是正を求める「総括所見」を発表した。
南部長は、ウリハッキョの問題が単独項目として国連公式文書に記録されたことにより、人権侵害、民族差別を正当化する日本政府は、世界の面前で厳しい審判を受けることになると強調。在日同胞の権利は闘いによってのみ守り、勝ち取ることができるとし、国連の勧告を「武器」にして、プロジェクトと各地の活動を通じて得た経験と教訓をいかし、「高校無償化」適用をはじめ民族教育の権利擁護、拡充のために最後まで闘おうと呼びかけた。
続いて、各地のオモニ会役員、子育て支援事業担当者たちが各地の取り組みや経験について報告した。東西の会議では、22人の代表が発言。「何があろうとも民族教育を守り抜こう」という点で一致していた。
梁玉出副委員長は、まずはオモニたちが民族教育の意味と目的を理解し、広くアピールし、先頭に立って実践しなければならない、民族教育とウリハッキョのために最後まで闘って必ず勝とうと呼びかけた。
(文:李泰鎬、写真:盧琴順)