〈在日発、地球行・第4弾 1〉昨今のパレスチナに何思う/ヨルダン
2024年10月03日 08:30 在日発、地球行過去の連載記事はこちらから▶︎ 在日発、地球行・▶︎〈第1弾〉、 ▶︎〈第2弾〉、▶︎〈第3弾〉
正式名称:ヨルダン・ハシェミット王国。首都:アンマン。人口:約1134万人。面積:約8.9万㎢(朝鮮の約0.7倍)。言語:アラビア語、英語。民族:大半がアラブ人。渡航方法:朝鮮籍の筆者は入国が2回可能なダブルのe-Visaを60JD(約1万2千円、1JD=約200円)で取得。中継地であるアラブ首長国連邦のザイード国際空港では、トランジットエリアでの滞在が8時間以内のためトランジットビザは必要無し(2024年8月時点)。
断交から7年ぶりに再訪
日本では、イスラエルによるジェノサイドが起きているパレスチナの現状を、対岸の火事と捉える人もいる。しかし、ヨルダンでは違う。この国の人口の過半数を占めるのは、イスラエル建国により1、2世代前にパレスチナの地を追われ、隣国に逃避せざるをえなかったパレスチナ系住民だからだ。かれらは日々最悪を更新している祖国の現状についてどのように考えているのか。この疑問が、今年8月のヨルダン訪問を決めたひとつの動機だった。
この国を訪れるにあたって気がかりな点があった。悪化の一途をたどる中東情勢だけが不安の種だったわけではない。朝鮮籍の入国が可能かどうか確信を持てなかったということが、大きな懸念材料だった。
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