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米兵による犯罪増加を指摘/労働新聞

2024年09月20日 13:38 対外・国際

オスプレイの岩国基地配備をめぐり

労働新聞12日付は、「日本は依然として米国の占領地だ」と題した記事を掲載し、米海軍の輸送機CMV22オスプレイの米軍岩国基地(山口県岩国市)への配備がもたらす米軍関係者の犯罪増加について指摘した。

山口県知事、岩国市長らは8月、米海軍の輸送機CMV22オスプレイの米軍岩国基地(岩国市)への配備について容認する意向を表明した。主に米空母艦載機の離着陸場所として使用されてきた岩国基地では、今年下半期から米海軍の輸送機CMV22オスプレイが訓練を実行する。

同紙は、「理解し難いのは、日本国民の中で恐怖と怨声の対象となってきた米軍『オスプレイ』輸送機の配備を日本政府や地方当局が気にかけることなく許容していることだ」としながら、これまでのオスプレイが起こした事故などの危険性に言及。また現地住民らが米海軍の輸送機CMV22オスプレイの岩国基地配備に対し懸念している他の理由として米軍兵士とその関係者らによる犯罪がまん延する可能性を挙げた。

記事は、今年も沖縄県における米兵らによる性暴力被害が相次いで発覚したとし、「問題は政府や地方当局、警察が米兵らとその関係者らによる犯罪行為を防ぐことができなかったことにある」と指摘した。

そのうえで、「政府や捜査当局は米軍による性暴行事件をむしろ隠ぺいしている」とし、「警察が米軍犯罪の事実を知り、警察庁へ報告すれば政府は当該地方当局に通報もしていない。現地警察が米軍犯罪事件について騒ぐと『大事のように騒ぐな』と政治的圧力がかかる。それ故に地方当局は管轄地域でどのような米軍犯罪が発生するのか知らない」と言及した。

記事は、「真の主権国家であれば自主権がなければならない」とし、「日本は国民のためだとしながらも実際には国民を米軍犯罪と侵略戦争の犠牲物へと放り出す国だ」と非難した。

また「岩国基地が米海軍の『オスプレイ』輸送機配備地に決まった事実は、日本列島が日増しに米国の海外侵略基地、アジア太平洋支配戦略の前哨基地、攻撃出発陣地へと転落していることをいっそう明確に実感させている」と指摘した。

そして、「軍国主義敗亡後、米国の占領地となった日本は今日も主権を堂々と行使できていない。80年近くの歳月が流れても依然として米国の占領地だ」としたうえで、「日本がどれほど『国民保護』や『安全保障』など華麗な言葉を並べてもそれはうわべだけの言葉だ」と一蹴した。

(朝鮮新報)

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