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元サッカー朝鮮代表の安英学さん 神戸朝高、学区中級部サッカー部と交流

2024年08月05日 12:33 スポーツ

目標は高く、何事にも真摯に

座談会では、安英学さんの話に聞き入っていた

Jリーグなどで長年活躍し朝鮮民主主義人民共和国の代表選手として2010年南アフリカW杯にも出場した安英学さんが7月28日、神戸初中に来校し、神戸朝高とミレFC(朝高学区である神戸、尼崎、西播初中の中級部生による合同チーム)を対象に座談会とミニゲーム大会が行われた。

この企画は在日本朝鮮人兵庫県体育協会の主催によるもの。まず、ミレFCの中級部3年生と朝高サッカー部の選手たちを対象に座談会が行われた。

安さんは、「夢は叶う」をテーマに自らの経験を語りながら、生徒たちに「目標は高く諦めずに、ポジティブな気持ちを持って努力を重ねること」の大切さを力説した。

安英学さんが神戸初中を訪れ、神戸朝高とミレFCサッカー部の生徒たちと交流した

その後、安英学さんと生徒たちが共にするミニゲーム大会が行われた。2部制で行われた大会では、第1部で朝高サッカー部とミレFCの中3が、第2部ではミレFCの1、2年生がそれぞれ試合に臨んだ。誰が相手だろうと手を抜かず、熱いプレーをする安英学さんの姿に、生徒たちは、何事にも真摯に取り組むことの大切さを学んだ。

この日をきっかけに生徒たちは、この夏にしっかりと鍛え、朝高は市1部リーグでの残留、ミレFCは学生中央体育大会での優勝と高円宮杯県大会出場を達成しようと決意を固めた。

安英学さんは、日程を終え、「児童・生徒数が減少し難しいこともあるなかで、(ウリハッキョの)多くの子どもたちがサッカーをやってくれていることを嬉しく思う。その子どもたちが、ウリハッキョでサッカーをやってよかったと思えるように、これからも応援したい」と感想を述べ、「もっといえば、この中からまた次のプロ選手が出て、同胞たちに夢を与えてくれたら。これからも教員たちと同じ気持ちで子どもたちを応援したい」と期待を寄せた。

神戸朝高サッカー部の李将梧さん(3年)は「座談会を通じて、安さんが現役時代に試合だけでなく、日常的にすべてのことに全力で臨んでいたという話を聞いて、自分も日頃から力を抜いてはいけないと感じた」とし、「一緒にプレーしている時も、『闘って勝ちたい』という熱い気持ちがすごく伝わってきた。安英学さんの姿から、本気で臨むことは、とてもかっこいいことだと学んだ」と話した。

【兵庫県体育協会】

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