朝鮮戦争停戦71年国際シンポジウム
2024年07月25日 09:16 交流多極化の潮流ふまえ、反米自主強化を
「朝鮮戦争停戦71年国際シンポジウム―戦争危機を克服し、自主、平和へ―」(主催=東アジア市民連帯)が22日、東京・お茶の水の連合会館で行われた。フォーラム平和・人権・環境(以下、平和フォーラム)をはじめとする日本の市民団体、各界各層の日本人士、関東地方の総聯活動家、同胞、報道各社など約180人が参加した。また来賓として総聯中央の徐忠彦副議長兼国際局長が参加した。
朝米日の専門家が登壇
シンポではまず、主催者を代表して、平和フォーラム共同代表の染裕之さんがあいさつした。
染さんは、朝鮮戦争停戦協定締結から71年を迎えた現在の朝鮮半島情勢について、2018年に結ばれた軍事合意が事実上、破棄され、偶発的な衝突を防ぐ「安全弁」が機能しなくなっている状態だと言及。米国におけるトランプ前大統領に対する銃撃事件や、長期化するウクライナ、中東危機に触れ、今、国際情勢を語る際のキーワードは「対立」と「分断」となっているとしながら、対話による平和外交の重要性を強調した。日本においては東京都知事選挙をめぐる候補者へのバッシングに見られるように、女性や民族に対する蔑視、差別意識という病理を日本社会が未だに克服できていないと言及。対立と分断が席巻する社会情勢だからこそ、本集会に参集した皆さんと共に進める運動の価値が増すことを確信すると述べた。