〈私が見た朝鮮 3〉ヴェルマンデル・ヨアヒムさん(在日ベルギー人)
2024年07月15日 07:30 私が見た朝鮮新型コロナウイルス対策が世界的に緩和されるにつれ、朝鮮を訪れる外国人が徐々に増えてきた。実際に足を運んでこそ、先入観や固定観念にとらわれずその国を正しく知ることができる。アジア、アフリカ、ラテン・アメリカなど世界各国の人々が見た朝鮮の素顔、現地で抱いた思いとは−。(聞き手・李永徳)
3週間の語学留学、次は妻と共に
ベルギーの大学卒業後に日本で語学学校に通っていた時期、日本の歴史を学ぶ過程で隣国の朝鮮について関心を抱いた。私がベルギーに生まれた後、社会主義を標榜していた東ドイツが消滅し、ソ連が崩壊した。そんな記憶もあって、社会主義国の風景はどのようなものかと興味が湧いた。好奇心の赴くままに英国の朝鮮専門ツアー会社に申し込み、2018年7月、朝鮮で23泊24日の語学留学を体験することになった。
経由地の北京では同じ語学留学に申し込んだクラスメートたちと一緒になった。中国生まれの米国人、フィンランド人、スペイン人など、バックグラウンドはさまざま。かれらと共に列車に乗り込み、丹東で列車を乗り換えてから平壌に向かった。道中の車内はドキドキでいっぱいだった。