個別機動戦闘部の分離、誘導制御実験に成功
2024年06月28日 10:33 軍事多弾頭による標的撃破能力向上へ
朝鮮中央通信によると、朝鮮ミサイル総局は6月26日、ミサイル技術力の高度化目標の達成において重要な意味を持つ個別機動戦闘部の分離および誘導制御実験を成功裏に行った。
党中央軍事委の朴正天副委員長、党中央委の金正植第1副部長が重要技術実験を参観した。
実験は、中長距離固体弾道ミサイル1段エンジンを利用して最大の安全性を確保し、個別機動戦闘部の飛行特性の測定に有利な170~200km半径の範囲内で行われた。
分離された各機動戦闘部は、設定された3つの目標座標点へ正確に誘導された。また、ミサイルから分離された欺瞞体の効率も、対空目標発見探知機を用いて検証した。
通信は、個別機動戦闘部の分離および誘導制御実験の目的は、多弾頭によるそれぞれの標的撃破能力を確保するところにあるとしながら、この技術実験は、兵器システムの技術高度化を目指すミサイル総局と管下の国防科学研究所の正常な活動の一環だと伝えた。
ミサイル総局は、この技術実験が本格的な実験段階に入ったことは、ミサイルの能力強化と技術発展において重要な意味を持つと明らかにした。
重要技術実験を参観した指導幹部たちは、個別機動戦闘部によるそれぞれの標的撃破能力を向上させるのは非常に重要な国防技術課題であり、党中央が最も関心を寄せる問題であることを強調し、欺瞞体の効率をより高めるための科学技術的対策を立てることに言及した。
(朝鮮新報)