〈さくっと解説~知識の源Q&A〉不景気対策?定額減税の導入
2024年06月12日 10:00 社会多様・複雑化する昨今の日本社会で、相互理解の前提となる知識や認識の積み重ねは、一層その必要性を増している。【企画】知識の源Q&Aでは「社会を知る~今週のnewsトピック~」(本紙毎週月曜日号)と関連して、今知っておきたい知識をQ&A形式で紹介する。
日本政府は6月から1人あたり4万円の定額減税をスタートした。物価高対策として導入されたが、世論は冷ややかだ。JNNが6月1日、2日に行った世論調査では、「全く評価しない」と「あまり評価しない」を合わせて全体の60%の人が「評価しない」と答えた。そもそもどんな制度なのか。仕組みを確認したい。(参照=国税庁HPなど)
Q.定額減税とは?
A.一定額が納税額から差し引かれる制度。所得額にかかわりなく同額を差し引くことで、税負担を軽減する減税方法で、1人あたり4万円(所得税3万円、個人住民税1万円)が2024年の納税額から減税される。
Q.対象は?
A. 日本国内に住所がある納税者本人で、合計所得金額が1,805万円以下のもの。給与収入のみの場合は、2千万円以下の人が対象で、高額所得者は除外される。子ども・特別障害者等を有するもの等の所得金額調整控除を受ける場合は、所得が2,015万円以下の人が対象だ。
また、納税者本人に加え、同一生計配偶者や扶養親族も対象となる。例えば、夫婦と子ども1人の3人家族の場合、世帯全体で所得税9万円、住民税3万円の計12万円が減税される。