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ロシア・駐日大使、日本の歴史修正主義指摘

2024年05月15日 15:48 社会を知る~今週のnewsトピック~ 連載

日本社会や在日同胞を取り巻くニューストピックを週に一度、紹介する。

ロシア・駐日大使、日本の歴史修正主義指摘

ニコライ・ノズドレフ駐日大使が、自国の戦勝記念日(9日)を際しロシアメディア・スプートニクのインタビューに応じ、歴史をわい曲する日本のメディアや政治家、日本の政策などを強く非難した。

ノズドレフ駐日大使は、「広島と長崎への原爆投下の『作者』としての米国の存在を消し去ろうとする偽善的な政策が垣間見える」「日本のメディアや政治家は、米国が原爆投下という血塗られた犯罪について懺悔する必要を、ほのめかすことさえしていない」「日本が歴史をわい曲し、不都合なテーマや過去の黒歴史を修正しようとしている」と非難。また、日本は先の戦争に対する反省の念を見せないばかりか、国内では「防衛費の大幅な増加、攻撃能力の獲得、兵器輸出の自主規制の解除、日米軍事協力の強化が語られている」と憤慨した。

海水からトリチウム検出

東京電力は13日、福島第1原発の汚染水放出口付近で12日に採取した海水から、放射性物質トリチウムが1リットル当たり14ベクレル検出されたと発表した。通常の精度での分析による検出は4回目。東電によると、検出されたのは原発3キロ圏に10カ所ある採取場所のうち、放出口から最も近い場所。過去3回も同じ場所で9.4~11ベクレルが検出された。

放水当初、日本政府と東京電力は「関係者の理解なしにはいかなる処分も行なわない」としながらも、安全性に対する科学的根拠に関する説明責任を果たさず、汚染水放出を継続的に強行している。

昨年8月24日から福島第一原発で始まった放射能汚染水の海洋放出を巡り、福島県の漁業関係者ら日本国内のみならず、朝鮮、中国の政府も汚染水の海洋放出を非難する談話を発表した。

水俣病患者らの団体と懇談会マイク切られる

1日、熊本県水俣市で開かれた伊藤信太郎環境大臣と水俣病患者団体との懇談の場で、水俣病被害者らのマイクが2度にわたり切られ発言が遮られた問題で、伊藤環境大臣は8日に団体側に謝罪した後、省内に調査を指示した。環境省側は、懇談の参加団体には、3分ずつの持ち時間があり、3分過ぎた場合マイクを切るという方針が決まっていたと説明しているがが、3分という制限を始めた理由は明らかになっていない。

一方、懇談に出席した団体によると、伊藤環境大臣が謝罪に訪れた8日夜、団体の事務所に「3分を守らないのが悪い」との電話があったという。また、別の団体には9日、「3分で足りないのなら前もって言っておくべきでは」と批判的な意見の匿名電話が1件あった。

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