兵庫県同胞商工人新春の集い
2012年01月17日 09:30 暮らし・活動今年の事業を力強く推し進めていこう
「2012年兵庫県同胞商工人新春の集い」が15日、神戸市のシーサイドホテル舞子ビラ神戸で行われた。新春講演会と祝賀宴で構成された集いには、総聯兵庫県本部の盧武鉉委員長をはじめとする県下活動家と商工会会員、同胞たち400余人が参加した。
講演会であいさつした県商工会の姜大善副会長(66)は、金正日総書記の逝去により悲しみに暮れるなかで新年を迎えていると指摘。昨年、県商工会では年々、会員数の減少に歯止めをかけたり、拡大する成果をあげたと述べ、2012年の情勢を主体的に分析、先代から受け継いだ愛族愛国の精神を継承し、経済状況が厳しい中でも商工会を強化することで同胞社会が繁栄するということを肝に銘じ、今年の事業を力強く推し進めていこうと呼びかけた。
朝鮮大学校の李柄輝准教授が「2012年の展望-東アジア国際関係の変貌がもたらす同胞社会の可能性-」と題し、講演を行った。2011年を振り返るとともに朝鮮半島情勢と共和国、在日同胞社会の展望について述べた。
一方、祝賀宴ではデヴィ・スカルノ氏(スカルノ元大統領夫人)が紹介され、総書記が逝去したことについて深い悲しみを表した。また、東日本大震災の被災地で見られた同胞たちの助け合いの活動に感動したと語り、「高校無償化」問題をはじめ、在日朝鮮人が困難の中にいるが、日本と朝鮮の友好親善を願い、兵庫県商工会の発展と成功を祈願していると述べた。
祝賀宴ではまた、商工会や青商会の役員の紹介、在日同胞パフォーマーの金昌幸氏、兵庫朝鮮歌舞団の公演があった。
集いに参加した東神戸地域商工会の具正一理事長(58、非専従)は、この日の動員活動に力を入れたという。彼は、「今日の集いのように、同胞たちが一つの場にたくさん集まることは力になる」と言いながら、集いを通じて得た力をウリハッキョの生徒数を増やす活動をはじめとする地域の運動で具現していきたいと語った。
祝賀宴で閉会の挨拶をした県商工会の金星七副会長(60、明石地域商工会会長、非専従)は、総書記が逝去した悲しみを力と勇気に変え、がんばろうという思いを参加者一同で再確認できたと指摘し、同胞社会の中で商工会が団結の旗印にるべきだと強調した。また、県と地域の商工会が団結し、助け合うことで、先代が残してくれた高貴な精神をつないでいくと述べた。
(李東浩)