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尼崎初中で同胞大運動会/学校支援の第一歩に

2013年04月29日 14:50 暮らし・活動

尼崎東地域青商会主催、220余人が参加

兵庫・尼崎東地域青商会が主催する「尼崎東地域同胞大運動会」が4月21日、尼崎朝鮮初中級学校で行われた。尼崎東地域の同胞ら220余人が集った。尼崎東地域同胞が同校を舞台に単独イベントを開催するのは、尼崎東地域の拠点であった尼崎東朝鮮初級学校が統合(2008年、尼崎初中に統合)されて以来初めて。尼崎東地域の同胞たちが学校支援活動に一丸となって取り組むための第一歩となった。

大運動会には、尼崎東地域同胞ら220余人が参加した。

初の単独イベント

熱気溢れる競技が繰り広げられた。

今回の運動会は、地域同胞たちの団結力を強めると共に、同イベントを尼崎初中で行うことで、地域同胞たちによる同校への関心を呼び起こそうと企画された。

2008年、尼崎東初級が統合されるまで、尼崎東地域同胞社会の中心には常に同校があった。総聯支部や各団体の年間活動やイベントなどは、すべて学校を拠点に行われてきた。

尼崎東初級が統合されてからは、たくさんの同胞が集まれるよう支部会館を改装。日本の公共施設も利用して大規模イベントも企画してきた。

しかしその一方で、同胞の中では、地域同胞社会の新たな拠点となるべき尼崎初中への関心が薄れがちの傾向もあった。自宅との距離、学校統合時に発生した諸問題などによるものだ。

応援にも熱がこもる。

こうした中で昨年12月、尼崎初中の耐震補強・改修工事が完工し、同校が新たなスタートを切ったことをきっかけに、尼崎東地域の総聯、商工会、朝青、女性同盟、青商会をはじめとする各団体は、同胞たちに学校への関心を呼び起こすための大規模イベントの企画に踏み切った。

イベント準備は、青商会が中心となり各団体と尼崎初中がサポートした。

各団体が一体となって行ってきたイベント準備と呼びかけにより、同胞大運動会には尼崎東初級が統合されて以来、最多となる220余人の地域同胞たちが集った。

「ウリハッキョ」としての認識を

分会対抗で行われた運動会は、参加者たちの笑顔と熱気で溢れていた。参加者たちは互いに声援を送り合いながら、玉入れやリレー、綱引きなどの各競技を楽しんでいた。運動会では、強い団結力を誇示した東分会が優勝。賞品が贈られた。

運動会の後には、参加者たちが共に焼肉をほおばった。

運動会の後には、参加者たちに焼肉が振舞われた。みながチャンゴの音に合わせ、民謡を歌いオッケチュムを踊りながら、和気あいあいとしたひと時を過ごしていた。

尼崎東地域商工会の姜大宇会長(63)は、「尼崎東地域同胞たちは、もともと学校に対する関心がとても高かった。しかし、尼崎東初級が統合されたことで、同胞たちの中には大きな喪失感が残った。統合先となった尼崎初中は、長らく尼崎西地域同胞の拠点となっていた学校であるだけに、ここが自分たちの学校だと思えない現状もあった」と語る。姜会長は、尼崎初中の耐震補強・改修工事が施された経緯に触れ、尼崎東地域同胞の汗も滲んでいる今日の尼崎初中は、私たち尼崎東地域同胞の学校でもあると参加者たちに呼びかけた。「今日のイベントが、同胞たちの絆を深め、いっそう活発に学校支援活動に取り組むための第一歩になれば」。

完工した尼崎初中を初めて目にしたという徐根植さん(62, 潮江分会)は、たくさんの地域同胞が一堂に会し、賑やかな雰囲気でイベントが行われて楽しかったと話しながら「久しぶりに会った同胞もいた。学校の門をくぐり、こうして地域同胞と時間を共有すれば学校への関心も芽生えてくる。今後も定期的に学校を拠点としたイベントを企画してくれれば」と語った。

尼崎東地域青商会の李京泰会長(38)は、「同胞の喜ぶ顔を見ると行事を企画してよかったと思える。同胞たちがより尼崎初中を身近に感じることができるよう、今後もこうした場を作っていきたい」と話した。

(周未來)

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