朝米対決激化する中、「4月の春人民芸術祭典」開催
2013年04月18日 16:48 共和国平壌にあふれる祝賀ムード
【平壌発=李泰鎬】米・南合同軍事演習が行われ朝鮮半島をめぐる情勢が極度に緊張している中、金日成主席の生誕101周年となる太陽節を迎えた平壌では、中央報告大会(14日)や金日成花祭典(12日~)をはじめ、太陽節を慶祝するさまざまな行事が行われた。
11~18日、第3回「4月の春人民芸術祭典」が行われ、東平壌大劇場をはじめとする市内10余の公演会場は平壌市民や海外同胞、外国からの来ひんでにぎわった。
開幕行事盛大に
「4月の春人民芸術祭典」は2008年から始まった文化行事で、2010年に第2回祭典が開催された。金日成主席の誕生日を祝って1980年から開かれてきた「4月の春親善芸術祭典」とともに、1年おきに行われることになった。
今回の祭典では、全国専門家芸術祭典、全国芸術宣伝隊祭典、全国機動芸術扇動隊祭典、全国勤労者芸術祭典がそれぞれ行われた。全国各地から選抜された60余の芸術団体メンバーや勤労者たち、海外同胞ら総勢3千人余りが参加した。
11日に東平壌大劇場で行われた開幕公演では、全国各地の審査を通じて選抜された工場、企業所、農場の芸術サークル員、宣伝扇動隊員らが、それぞれ特色ある演目を披露した。
昌城郡を現地で指導した金正日総書記に対する懐かしさをナレーションと歌で表現した昌城郡芸術サークル員の演目は、観衆の涙を誘った。
農楽を挿入し、鎌を形象した小道具を使って歌をうたうなど農場の特色を出した三支江協同農場芸術サークル員の器楽演奏と歌「先軍勝利オンヘヤ」や、「最後の勝利」のために進軍する軍隊のように力強い歌声を披露した青年中央芸術宣伝隊の歌のメドレーは、公演の雰囲気をいっそう盛り上げた。
祭典期間、参加者たちは交歓公演や組別、単独公演を市内各所で行ったほか、17日には祖国解放戦争勝利記念館建設場と数カ所の軽工業工場で公演を披露し、建設者たちや労働者を鼓舞した。
在日朝鮮人芸術団も公演
一方、11日夜には平壌大劇場で在日朝鮮人芸術団の単独公演が行われた。
ナレーションと歌「祖国の愛は温かい」で幕を上げた公演では、金剛山歌劇団の俳優たちが独唱と重唱、舞踊、そしてソヘグム、チャンセナプ、伽耶琴、チャンゴなどの演奏を披露した。
公演では主席と総書記についてうたった歌や、在日同胞が好む民謡などが披露された。
また、日本政府の反朝鮮、反総聯策動に屈することなく総聯と朝鮮学校を守り抜くという同胞の決意が作品に込められた。
観客は歌に合わせて手拍子をたたき、アンコールを求めるなどして大いに盛り上がった。民謡に合わせて踊りだす者もいた。
「勝利」への確信
関係者によると、情勢が緊張している中でも今回の祭典を盛大に催すようようにと国家的措置がとられたという。
祭典に参加した外国人や海外同胞たちは、「一般の人々の生活はどのようになっているのか心配だったが、市内は祝賀ムードで沸き立ち、市民の表情も明るく笑顔にあふれている」「朝鮮はいま、米国に立ち向かって『全面対決戦』を繰り広げているが、市民たちがこのように余裕しゃくしゃくと生活している姿に驚いた」などと口々に話していた。
ある平壌市民は、「国内の人々は勝利への確信に満ちている。雰囲気が明るいのは当然だろう」と述べた。
(朝鮮新報)