山口朝鮮学園、補助金ゼロに連日抗議
2013年03月14日 10:29 権利山口朝鮮学園が、来年度の補助金を給付しないという山口県庁からの連絡(2月21日)を受け、連日抗議活動を展開している。
学園関係者は連絡を受けたその日に県庁を訪ね、補助金を給付しなくなった理由を問いただし、今回の措置への抗議を行った。
これに対し、県庁側は25日付の文書(学校側には27日着)で、来年度の予算計上を見送る不当な理由をならべた文書を学園側に伝えてきた。
学園側はただちに、対策委員会を組織し、行政が不当な措置を改め、補助金を支給するよう抗議闘争を行っていくことを確認。とくに、県の措置に対する不当性を同胞たちに知らせ、抗議団を組織し抗議活動を行うなど、対策を立てた。
学園は今月1日に県庁で記者会見を開き、「山口朝鮮学園に対する不当な補助金見送りに強く抗議する」と題する声明を発表。「他県の動向についての判断というが、そもそも補助金交付は、県が朝鮮学校の教育内容と運営に理解を示し、独自的に制定したものである」などと県政の自己矛盾について指摘し、今年度の補助金を予算案に計上するよう求めた。
4日には各派の県議員に今回の措置の不当性を訴え、8日には座り込みによる街頭宣伝を行って多くの市民に県側の不当性を広報。同日には県庁で県総務部長と面談し、「当学園は県の指導に従い補助金の趣旨と目的を遵守して着実に実績を積み重ねてきた」「本来、教育を施し、受ける教育権は、国際情勢や政治信条に連動するものではない」「知事が今回のような民族差別的な決定を下したことは、知事の任務を履き違えた、子どもたちから教育の権利を奪いかねない、理解しがたい行為である」などと強調した要望書を提出した。
【山口初中】