北海道初中高の日本人教員が福岡で講演
2013年03月06日 17:21 民族教育「人間性豊かな人材育むのが朝鮮学校」
北海道朝鮮初中高級学校で教鞭を取っている藤代隆介さんの講演「ウリハッキョに惚れ込んで!人生を賭けてみたい!」が2月9日、福岡で行われた。
講演は、昨年の九州朝鮮中高級学校、北九州朝鮮初級学校の公開授業に続き、朝鮮学校への理解をより深める目的で、福岡県朝鮮学校を支援する会、朝鮮学校を支える会、女性同盟福岡県本部、教職同福岡が主催し、県内の各学校と幼稚園のオモニ会、九州青商会の協力で開かれた。
県内の同胞、日本学校の教員をはじめとする日本市民260余人が参加した。
講演で藤代隆介さんは、競争が激しい日本の教育の問題点を指摘する一方、民族教育のすばらしさについて述べ、日本の社会が求める人間性豊かな人材を育むことができるのが朝鮮学校だと、自身の経験に基づいて話した。
また、子どもたちを立派な朝鮮人として育てるため、大人たちが、不安ではなく希望を与えていこうと呼びかけた。
参加者たちは一様に、藤代隆介さんの講演に大きな力と勇気が沸いたと話していた。
同胞たちは、「日本人の目から見る朝鮮学校の話はとても新鮮で、朝鮮学校の良いところを再確認できた」「子どもを朝鮮学校に送って本当に良かった」などの感想を残した。
日本の教員は、「映画『ウリハッキョ』を観て一度先生にお会いしたかった。話を聞き、多くのことを学ぶことができた。これから、日本学校の教員として優しさを持った生徒が育つ環境を作っていきたい」と話した。
講演は、朝・日の力を合わせて朝鮮学校を守っていくことを確認する場となった。
【九州中高】