〈在日発、地球行・第3弾 15〉朝鮮との「隠された」繋がり/タンザニア
2024年04月02日 11:30 在日発、地球行過去の連載記事はこちらから▶︎ 在日発、地球行・▶︎〈第1弾〉、 ▶︎〈第2弾〉、▶︎〈第3弾〉
正式名称:タンザニア連合共和国。首都:ドドマ。人口:約6941万人。国土面積:約94.5万平方キロメートル(朝鮮民主主義人民共和国の約8倍)。言語:スワヒリ語(国語)、英語(公用語)。民族:スクマ族、ニャキューサ族、ハヤ族、チャガ族、ザラモ族など約130民族。渡航方法:朝鮮籍の筆者はe-Visa(電子査証)をオンライン申請し1週間で取得(50$)。2022年10月にジンバブエから飛行機で渡航。
アフリカ解放への貢献と遺産
タンザニア北西部に位置する街ムワンザのホステルで、チュチェ思想研究者の大学教授による即興の講義に聞き入ること1時間。家畜小屋から響く鶏の鳴き声が終業のチャイムとなり、教授の熱のこもった弁舌が止まった。
残念でならないがムワンザでの滞在時間が限られている、これから街の中心部に出て航空券を買わなくてはいけない。そう教授に告げると、「それなら航空会社のオフィスまで連れて行こう」と自ら案内を買って出てくれた。大変ありがたい提案ではあるが、教授は齢80。申し訳ない気持ちが勝り、かれの申し出を丁重に断った。が、遠路はるばる訪ねてきたゲストへの配慮か、教授も譲らない。結局、2人で三輪タクシーに乗り込み、街中を目指すことになった。
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