地方が変わる壮大なロードマップ／「地方発展20×10政策」

モデル地域の金化郡よりも高い水準で

今年1月に行われた最高人民会議第14期第10回会議で、地方産業工場を全国200カ所の市、郡に建設する壮大なロードマップが示された。発展に遅れをとっている地方の現状を打開し、地方が変わる時代を手繰り寄せるべく、中央と地方では同政策実行の準備活動が始まっている。

金化郡の地方産業工場（写真はすべて労働新聞）

各道で活発に準備進む

金正恩総書記は最高人民会議で行った施政演説で、平壌と地方、都市と農村の生活格差、また同じ道、市、郡内でも差が生じている現状を踏まえたうえで、こうした首都と地方の格差、地域間の不均衡を克服することを課題として提示。そのうえで、全国のすべての市、郡の地方工業工場を一新する問題を重要な国策として定め、これを力強く推し進める経済プロジェクトを示した。毎年20カ所の市、郡に現代的な地方産業工場を建設し、10年の間に全国すべての市、郡住民の初歩的な物質・文化生活を一段階レベルアップさせる「地方発展20×10政策」だ。