〈在日発、地球行・第3弾 10〉両国を結びつける共通項/ジンバブエ
2024年01月15日 12:10 在日発、地球行
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正式名称:ジンバブエ共和国。首都:ハラレ。人口:約1680万人。国土面積:38.6万平方キロメートル(朝鮮半島の約1.75倍)。言語:英語、ショナ語、ンデベレ語など。民族:ショナ族、ンデベレ族など。渡航方法:朝鮮国籍の筆者は電子ビザを3日で取得(30$)。隣国モザンビークから鉄道に乗り陸路で入国。
米欧諸国の圧力の中で
解放闘士たちを描いたヒーローズ・エーカーの巨大な壁画には、ジンバブエ・アフリカ民族同盟(ZANU)のリーダーとして黒人解放闘争を率いたロバート・ムガベの姿があった。

万寿台創作社が手がけたヒーローズ・エーカーの壁画。解放闘争を率いたムガベの姿が大きく描かれている。
1980年4月の独立後に初代首相に選出されたムガベは、朝鮮の革命思想や発展モデルに強い関心を抱いていた。そのため朝鮮の経験なども参考にしながら自国の社会建設に着手。さまざまな分野で朝鮮との共同プロジェクトを推進した。
反帝自主、社会主義を掲げる両国間では軍事面での協力も行われた。ムガベは新生国家の運営を安定化させるため統制の取れた国軍の創設を必要としていた。国内外の反対勢力が政権転覆を狙っていたことが大きな理由だった。当時のアフリカでは独立達成後、西側諸国が糸を引くクーデターや暗殺により命を奪われる各国指導者たちが後を絶たなかった。
連載「在日発、地球行」過去記事
〈在日発、地球行・第1弾 1〉聖地で見た現実/インド
〈在日発、地球行・第1弾 2〉「値切り戦争」勃発/ベトナム
〈在日発、地球行・第1弾 3〉ブラザーと立てた誓い/イラン
〈在日発、地球行・第1弾 4〉大自然に時を忘れ/モンゴル
〈在日発、地球行・第1弾 5〉一期一会に乾杯/カンボジア
〈在日発、地球行・第1弾 6〉美味、珍味に興味津々/グルメ編
〈在日発、地球行・第1弾 7〉灰となりガンジス川に/インド
〈在日発、地球行・第1弾 8〉肌で感じた朝鮮の「風」/モンゴル
〈在日発、地球行・第1弾 9〉死と隣り合わせで/カンボジア
〈在日発、地球行・第1弾 10〉中毒にご注意を/イラン
〈在日発、地球行・第1弾 11〉本当に「ズゲール」?/モンゴル
〈在日発、地球行・第1弾 12〉バックパックとプライドを背負い/一人旅で自問、再び出発点へ
〈在日発、地球行・第1弾 13〉異国の日常/写真特集
〈在日発、地球行・第2弾〉“人間の力強さ”を追いかけ/瞳の向こうに広がる風景
〈在日発、地球行・第2弾 1〉世界一過酷な地で見つけたもの/エチオピア
〈在日発、地球行・第2弾 2〉あの日を懐かしむアラフォー世代/エチオピア
〈在日発、地球行・第2弾 3〉朝鮮と国交断絶、民心はいかに/ヨルダン
〈在日発、地球行・第2弾 4〉暴虐非道にも折れぬ尊厳/ヨルダン
〈在日発、地球行・第2弾 5〉今も息づく先代の精神/キューバ
〈在日発、地球行・第2弾 6〉幾人もの「同志」現る/キューバ
〈在日発、地球行・第2弾 7〉抑圧と困難を生き抜く/キューバ
〈在日発、地球行・第2弾 8〉治安の悪さは世界一!?/ベネズエラ
〈在日発、地球行・第2弾 9〉いまだ革命の途上に/ベネズエラ
〈在日発、地球行・第2弾 10〉自分たちの運命は、自分たちの力で/ベネズエラ
〈在日発、地球行・第2弾 11〉海を渡れば「普通のこと」/ラオス
〈在日発、地球行・第2弾 12〉癒えぬ戦争の爪痕/ラオス
〈在日発、地球行・第2弾 13〉代えがたい豊かさ/ラオス
〈在日発、地球行・第3弾 1〉横たわる経済構造のジレンマ/モザンビーク
〈在日発、地球行・第3弾 2〉悠然と佇む金日成通り/モザンビーク
〈在日発、地球行・第3弾 3〉大国に与しない主体性/モザンビーク
〈在日発、地球行・第3弾 4〉銅像に見るアフリカの眼差し/モザンビーク
〈在日発、地球行・第3弾 5〉過去の希望と、今日の現実/モザンビーク
〈在日発、地球行・第3弾 6〉運命を共にした記憶/モザンビーク
〈在日発、地球行・第3弾 7〉搾取の歴史踏まえた評価/ジンバブエ
〈在日発、地球行・第3弾 8〉今なお残る人種隔離の遺産/ジンバブエ
〈在日発、地球行・第3弾 9〉朝鮮が手がけた国家的記念碑/ジンバブエ