京都で初の試み/女性同盟と青商会がコラボイベント
2023年12月28日 08:00 民族教育子育て世代がつながり、助け合える関係を
京都で女性同盟と青商会がコラボし、府内の学齢前児童らを対象にしたイベントを開催した。
「あつまれオリニたち!大クリスマス会~サンタがウリハッキョにやってくる?!~」が12月17日、京都初級の体育館で行われ、府内に住む59家庭、180人が参加した。
イベントは、30代から40代の子育て世代を主な対象に活動する京都府青商会と、学齢前の小さな子どもを持つ保護者や子どもたちをサポートする活動を行う女性同盟京都府本部子育て支援部がコラボした初の試み。朝鮮半島にルーツをもつ子どもたちと、子育て世代の親がつながり、助け合える関係を築いていけたらという趣旨のもと、0歳から初級部3年生までの子どもがいる家庭を対象に企画された。
イベントが始まると、会場の各所に設置されたスクリーンには、青商会が準備した「フィンランドを出発するサンタさんからのメッセージ」が映し出された。映像は「サンタがフィンランドを出発し、朝鮮半島を経て、京都駅、ハッキョまでやってくる」というストーリー仕立てとなっており、実際にサンタクロースが会場にやってきて物語を完成させた。
白い大きな袋を持ったサンタの登場に、集まった子どもたちは「わあ~」と歓声をあげ、心を奪われたように立ち上がっては嬉しさを隠せない様子だった。また大人たちもそんな子どもたちの姿に目を細めていた。
その他にも、仮装した青商会メンバーが贈るブラックシアター「あわてんぼうのサンタクロース」やチーム対抗ゲーム大会、ビンゴ大会のほか、ベストドレッサー賞の発表や皆で体を動かす「ジャンボオリニダンス」の時間など、親子共に五感で楽しめるイベントを通じて、参加者たちは楽しいひと時を過ごした。
0歳9ヵ月の我が子を連れて、妹と共に参加した金美月さん(28)は、商工会に勤める夫のつながりで、青商会からの案内を受けて会場を訪ねたという。金さんは、自身が住む西陣地域では「若い世代が多くないためか、今回のようなイベントはそれほどなかったようだ。皆でわいわいできる場で、自分まで楽しかった」と感想を語った。
中京支部管下の地域に住む金明実さん(30)と李泰佑さん(35)は、学齢前児童のサークル「右京・中京セットンクラブ」でお知らせをもらい参加することに。過去に、京都初級で幼稚班教員を務めていた金さんは、「コロナもあり、こうしたイベントに親として参加するのは初めてだった。事前に子ども専用の招待状が届くなど、行く前からワクワクするような、小さい子どもから大人まで楽しめる内容だった」と述べながら「府内に住むたくさんの親子がこうして集まれるのもハッキョがあるからこそ。ウリハッキョという場所の大事さを改めて感じる時間だった」と率直な思いを伝えた。
(韓賢珠)