“一体どこから戦争が始まるのか”／ルポ・沖縄の地を巡って（上）

情勢緊張に追い込む戦略的拠点

朝鮮統一支持運動第41回全国「沖縄」集会（11月24～25日）では、沖縄戦における琉球民族と朝鮮人の犠牲、在沖米軍基地に対する理解を深め、反戦平和運動の機運を高める目的のもと、フィールドワークが企画され、主に沖縄県外の同胞、日本市民らが参加した。フィールドワークに同行し、沖縄県中部と南部を回りながら見えてきたのは「戦争の出発点としての沖縄」「朝鮮人犠牲者の『恨』が消えない沖縄」だった。

前田高地から見える光景

長々と続く金網施設

「一体どこから戦争が始まるのか。日本が戦争を始めようとしている。歴史は繰り返すという言葉があるが、本当に繰り返してほしくない歴史だ」

全国集会のフィールドワークで現地解説を務めた糸数慶子・前参議院議員は、広大な米軍基地を見下ろしながら地元民の痛切な訴えを吐露する。

激戦地で受けた民族的・階級的差別／ルポ・沖縄の地を巡って（下）