〈在日発、地球行・第3弾 8〉今なお残る人種隔離の遺産/ジンバブエ
2023年12月04日 09:30 在日発、地球行過去の連載記事はこちらから▶︎ 在日発、地球行・〈第1弾〉、 〈第2弾〉
正式名称:ジンバブエ共和国。首都:ハラレ。人口:約1680万人。国土面積:38.6万平方キロメートル(朝鮮半島の約1.75倍)。言語:英語、ショナ語、ンデベレ語など。民族:ショナ族、ンデベレ族など。渡航方法:朝鮮国籍の筆者は電子ビザを3日で取得(30$)。隣国モザンビークから鉄道に乗り陸路で入国。
白人支配と黒人解放闘争の末に
モザンビークの首都マプトで列車に乗り、ジンバブエの国境地帯から乗り合いトラックや長距離バスに揺られること丸2日、やっとの思いで首都ハラレにたどりついた。季節は夏真っ盛りの10月。「南半球の桜」と呼ばれる街路樹のジャカランダが咲き誇り、紫色の花々が通りを鮮やかに彩っていた。
ハラレ中心部を散策していると、街中の発展ぶりに驚かされた。高層ビルや高級ホテルが建っており、ショッピングセンター、ブティック、ファストフード店が林立。通りを行き交う車の量は地方とは比べ物にならないほど多く、片側3車線以上ある道路は綺麗に整備されている。このような風景は、英国の植民地政策により白人入植地となったジンバブエの歴史を色濃く映し出している。
連載「在日発、地球行」過去記事