民族教育を守る「つながり」／大阪朝鮮学校裁判記録集　出版記念集会

11月22日に行われた大阪朝鮮学校無償化・補助金裁判記録集の出版を記念した集会（主催＝朝鮮高級学校無償化を求める連絡会・大阪）は、裁判闘争に取り組んだ大阪朝鮮学園裁判弁護団や学校関係者、支援者らが集まり、裁判闘争の意義と今後の活動について確認する場となった。

大阪朝鮮学校無償化・補助金裁判記録集の出版を記念した集会に約300人が参加した。

大阪では、2012年9月20日に大阪朝鮮学園が原告となり大阪府・市を相手に朝鮮学校への補助金再開を求めた「補助金裁判」、13年1月24日に大阪朝鮮学園が原告となり日本国を相手に高校無償化制度の施行規則に基づいた指定の義務付けを求めた「高校無償化裁判」の、２つの裁判が並行して行われた。高校無償化裁判においては17年7月28日、大阪地裁は無償化制度から朝鮮高校を除外した国の不指定処分が違法だとして、それを取り消し、子どもたちへの就学支援金支給を命じる原告全面勝訴の判決を言い渡した。歴史的事実に基づき民族教育の価値を判示した画期的な判決だった。

「あたりまえの権利」を求めて／大阪朝鮮学校裁判記録集　出版記念集会