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大阪中高ラグビー部/全国高校ラグビー府予選で準優勝

2023年11月18日 15:12 スポーツ

第103回全国高等学校ラグビーフットボール大会(花園)の大阪府予選・第2地区決勝が12日、花園第1グラウンドで行われ、大阪中高ラグビー部が大阪桐蔭高に3―24で敗れた。

3大会ぶり12回目の「花園」出場を目指し健闘した選手たち

3大会ぶり12回目の「花園」出場を目指す大阪中高の決勝の相手は、3大会連続、17回目の全国大会出場を狙う大阪桐蔭。府内でも屈指の強豪校だ。

試合前のアップで、円陣を組みながら主将の高晃崇選手(高3、HO)が「自分たちのほうが根性がある。声出して楽しんでいこう」と檄を飛ばすと、選手たちは続いて雄叫びをあげた。決戦を前に気合は十分だった。

5年ぶりに有観客での開催となった今大会。会場には、大阪中高の全校生をはじめ、府内外から多くの同胞らが応援に駆けつけた。

大阪中高の文賢監督は試合前、初の決勝の舞台に臨む選手たちに「60分、心の底から力一杯楽しんでこい」と声を掛けた。

「花園」出場を懸けた大一番は、大阪中高のキックオフで始まった。最初のチャンスを掴んだのは大阪中高だった。前半3分、相手の反則からペナルティゴールを選択すると、金侑雅選手(高3、FB)が決め先制に成功する。3点のリードを奪った大阪中高は高い集中力を発揮し、伝統の守備でリードを守り、前半を終えた。

しかし後半2分、相手にトライを許すと、その3分後にも再びトライを決められて逆転され、スコアは3―14と広がった。その後、何度か攻勢に転じるも得点を奪うことはできず、3―24でノーサイドを迎えた。

試合後、大阪桐蔭の綾部正史監督は「序盤は大阪朝高の圧力と勢いによって自分たちがやってきたことを発揮できなかった。大阪朝高は要となる選手たちを起点に、しっかりとしたプレーを仕掛ける良いチームだ」と語った。

前日に負った怪我を抱えたままフル出場した高晃崇主将は「試合後に足が動かなくなってもいい」という気持ちで試合に臨んだという。「いつも支えてくれた同胞に、この試合に勝利して感謝の気持ちを届けたかった。けれど大阪中高ラグビー部の意地と誇りは見せることが出きたと思う。やれることはやった」(高主将)。

文賢監督は、自陣での守備時間が想定より長くなったことを敗因の1つとして挙げながら「ゲームプラン通り進められず、厳しい試合だった」と振り返った。それでも、文監督は顔を上げ「大阪中高ラグビー部には、同胞社会を活気づける力がある。もう一度、『全国』大会の舞台で朝鮮学校、民族教育の価値を示したい」と力強く語った。

(朴忠信・高晟州)

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