〈第45回コマチュック〉3位決定戦／全員で勝ち取ったメダル

3位決定戦では埼玉と東京第3・第9が対戦した

第45回コマチュック大会の3位決定戦では埼玉と東京第3・第9合同が対戦した。

準決勝で敗れた両チームは、メダル獲得をかけてピッチに立った。

試合は開始早々、東京第3・第9が先制し、勢いそのままに試合の主導権を握った。対する埼玉は両サイドを生かし、ディフェンスラインの裏を狙うも体格で勝る東京第3・第9に阻まれる。同13分には、東京第3・第9が追加点をあげリードを広げた。

後半、２点を追う埼玉はフィールドを広く利用し攻勢をしかけた。東京第3・第9も裏を取られまいと対応するも、埼玉の速力が勝り、体力を消耗。すると埼玉は同14分にこぼれ球を押し込み、反撃の狼煙を上げた。さらに同17分、東京第3・第9の攻撃を凌いだ埼玉は素早いカウンターから同点に。試合は２－２の振り出しに戻り、PK戦に突入した。

両チーム共に高い集中力を発揮したPK戦。埼玉が、2－2（7PK6）で東京第3・第9を破り、堂々の銅メダルを獲得した。

メダルが確定し歓喜する埼玉の選手たち

埼玉は第40回大会で栄冠を手にしてからは、5位（2021年）、4位（22年）に留まっていた。

念願のメダルを手にした埼玉の黄来優主将（初6）は、後半に追い上げを見せ、同点に追いついたのは「絶対に負けられないという思いで、最後まで諦めずに走り切ったからだ」と振り返る。黄主将は、優勝を逃した悔しさをにじませながらも、銅メダルは「チーム全員が一心団結し、勝ち取ったものだ」と語った。

（文・高晟州、写真・盧琴順）