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〈第45回コマチュック〉大会を見届けた「ベテラン」たち

2023年11月14日 15:19 スポーツ

 

コマたちの姿を見届けた来場者らのなかには「ベテラン」がいた(写真は東京第2・第6・千葉合同の応援団)

西東京(第1、第2合同)の魏聖羽主将(初6)の母・金明奈さん(45)は、6年間にわたって現地で応援してきた。末っ子の魏主将とともに「最後のコマチュック」となった金さんは「(コマチュックは)1年の集大成をぶつける大会。地道に重ねてきた努力が結果に表れる場だ」と話す。一方で「コマたちが道行く人たちにあいさつをしている姿は何回見ても微笑ましい。コマチュックは、児童たちが全力で挑む姿が見ごたえだ」(金さん)

朴裕司さん(53)は、東京第5初中の監督として大会に携わり、近年は東京第2・第6・千葉合同の保護者としても見届ける立場だ。その年数はなんと15年に及ぶ。

保護者とし参加する最後の大会となった朴さんは「各地のウリハッキョが一堂に会するコマチュックは、日本の一般大会とは異なった盛り上がりをみせる。ホイッスルが鳴るまで走りぬく児童らの姿が観戦の醍醐味だ」という。また、かつて自身も選手として同大会に出場したことについて触れ、「親子そろって人間的に成長することができた。感慨深い」と、45年間、絶えず大会を開催してきた関係者らに感謝を述べた。

声援を送る大阪初級応援団

ファインダー越しに選手らの活躍を見守る金大一さん(63)は約20年前から大会を訪れている。大阪第4初級(当時)の保護者として参加し、子どもが同校を卒業して以降も応援団のスタッフとして携わってきた。趣味で息子の活躍をカメラに収めていた金さんは、その腕を買われ、保護者たちから撮影依頼を受けることに。今年も準優勝の成績を収めた大阪初級の選手たちのプレーや表情、つぶさな動きを取りこぼさないようにと、忙しなくシャッターを切っていた。「頼まれたら断れない性格だから」と笑う金さん。

「『コマプスムミダ』という感謝の言葉が嬉しくて今日まで続けられている」。

(文・高晟州 写真・盧琴順)

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