ウクライナへのミサイル納入を非難/駐ロ朝鮮大使が談話
2023年10月24日 15:44 対外・国際朝鮮中央通信によると、申紅哲駐ロシア大使は21日、米国がウクライナに地対地ミサイル「ATACMS」を納入したことを非難する談話を発表した。
ウクライナは17日、米国から供与を受けた「ATACMS」を初めてロシア軍に対して使用したと明らかにした。
談話は、「米国は国際社会の深い懸念と強い反対にもかかわらず、ついに『ATACMS』をウクライナに納入した」と指摘。米国のロシアに対する攻撃について「米国が唱えるようにウクライナ事態の早期終結や平和的解決に役立つのではなく、欧州全体を終結のない戦争のるつぼに追い込み、戦争を長期化する触媒剤に作用するようになっている」と非難した。
談話は、「今、米国はロシアとの正面衝突を願っていないと主張しているが、実際はロシアに戦略的敗北を与え、全世界に対する軍事的覇権を握るために手段と方法を選んでいない」と主張。「今回『ATACMS』を納入した究極的な目的も、ウクライナを通じた代理戦争を続け、欧州諸国の全般的な国力を消耗、弱化させ米国に徹底的に依存させようとする魂胆から生まれたものだ」と指摘した。
談話は、「国際社会は全人類に最も残酷な戦乱を強要している米国の殺人装備の提供行為を強く糾弾し、遅滞なく撤回することを要求している」としながら、「『一極世界』樹立のためにすべての欧州人の利益を犠牲にしている米国のウクライナ戦争は、第2のアフガニスタン戦争として歴史に記録され恥ずべき幕を下ろすことになる」とけん制した。
そのうえで、「米帝国主義とその追随勢力の不法非道な強権と専横は、自主と平和を目指す平和愛好的な国家たちによって必ず清算され、国際的正義を実現するための偉業は必ず成し遂げられる」と強調した。
(朝鮮新報)