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短編小説「百日紅」 14/クォン・ジョンウン

2023年10月30日 09:00 短編小説

クムニョは班長のあとを追って、つもりつもった自分の胸のうちを訴えた。

「数日後に小型トラックをよこしてください。むりにでも私、転任させますわ。ここではもうがまんできませんの。かぜがなおったらすぐ荷造りしますわ」

クムニョのいうことを、どういうつもりなのかニコニコ笑いながら聞いていた班長は、いい策があるから大丈夫だと自信ありげにいった。奥さんとぼくだけではいくらいってもむだです、今度の大会に出席したら保線区長に連絡して区長命令で江界に転任させましょう、というのであった。

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