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短編小説「百日紅」 10/クォン・ジョンウン

2023年10月22日 09:00 短編小説

向こうの峰の上を2羽のとびが大きく弧を描いて舞っている。

クムニョは荷物をおろすと、少女のようにうっとりとした目で、るり色に高く澄んだ空を見あげた。

「まあ、なんてきれいなんでしょう!」

クムニョは嘆声ともつかない声をあげた。

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