〈関東大震災朝鮮人虐殺100年〉特設サイト「究明と継承」公開
2023年08月01日 10:51 朝鮮新報社からのお知らせ 歴史
今年で関東大震災朝鮮人虐殺から100年の節目を迎えるにあたり、1日、関東大震災朝鮮人虐殺100年―虐殺犠牲者の追悼と責任追及の行動実行委員会(以下、追悼事業実行委)が主管する特設サイト「究明と継承-関東大震災朝鮮人虐殺から100年」が公開された。
1923年、9月1日に起きた関東大震災の後、流言飛語などにより多くの朝鮮人が虐殺され、その犠牲となった。その悲惨な歴史から100年が経とうとしている今日も、日本の国家責任は果たされておらず、朝鮮人差別の実態はいっそう深刻だ。今回の特設サイトは、そんな現状を直視し、100年という節目に虐殺の本質をいま一度考えるために設けられた。
同サイトでは、これまで朝鮮新報が行ってきた関東大震災朝鮮人虐殺に関連する取材の過程で集めた資料や、その他の関連書籍、記録を一つにまとめ、集約した。①概要と年表②100年事業活動③証言と記録④アーカイブの4つの項目別に、関東大震災朝鮮人虐殺に関する多岐にわたる情報がまとめられている。
①概要と年表では、関東大震災朝鮮人虐殺の概要や、震災当時に加え、その前後に起きた出来事も含めた年表がまとめられている。また、震災後に在日本朝鮮人連盟が携わってきた事業や、各地にある朝鮮人追悼碑が建立年と共に紹介されている。
②100年事業活動には、今年1月に発足した追悼事業実行委の基本認識や取り組みなどについて、③証言と記録では、流言飛語や、虐殺の目撃談に加え、政府や警察、行政が記した公的記録についてもまとめられている。
また、ホーム画面には、弊紙が作成した関東大震災朝鮮人虐殺に関連する最新記事がその都度更新され、「関連記事をさらに見る」と書かれた部分をクリックすると弊紙のホームページに飛び、関連記事を閲覧することもできる。その他、④アーカイブには、虐殺と関連した写真や動画などの資料が収録された。
特設サイトでは、今後、関東大震災朝鮮人虐殺100年と関連し行われる行事の紹介をはじめ、追悼事業実行委の活動や、虐殺に関連する記録や情報、記事が随時更新される予定だ。
(韓賢珠、金紗栄、朴忠信)