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サポーターの力で後押しを(上)/「ウリチュックTV」

2023年07月26日 09:05 スポーツ

2020年秋、コロナ禍によって現地で選手たちを応援することができない保護者や同胞たちのために、各地の朝高と朝大サッカー部の公式戦やフェスティバルの試合を配信する「ウリチュックTV」が誕生した。同TVが始まった背景、過酷な環境下での配信作業、スタッフたちの同胞サッカー界に対する思いを2回に分けて紹介する。

応援とサポートを軸に

2020年、新型コロナウイルスの世界的な流行は人々の生活を一変させ、スポーツ界にも大きな影響を与えた。

同胞のプロ選手たちが所属するサッカー・Jリーグでは活動休止、リーグ日程の再編成を余儀なくされ、ラグビーのトップリーグ(当時)に限っては大会が中止になるなど、スポーツ界の試行錯誤が続いた。

学生スポーツも例外ではなかった。「全国高等学校総合体育大会」(インターハイ)が歴史上初めて中止に。代替大会などが設けられたりはしたが、選手たちにとって日頃の成果を発揮する機会が減少したことは確かだった。一方、感染拡大の防止が第一だったため、各種公式戦や大会は無観客での開催となり、保護者たちは子どもたちの活躍する姿を現地で見ることができず、声援を送ることもできなかった。

2022年度学生中央体育大会高級部サッカーの決勝(写真・盧琴順)

選手や保護者、同胞たちがもどかしい日々を送るなか、同年、主に朝鮮大学校サッカー部と各地の朝高サッカー部の公式戦をライブ配信する「ウリチュックTV」が誕生した。

発起人は西東京に在住する金顕秀さん(54)。息子2人を朝鮮学校に送り、サッカーを通じて成長する姿を見てきた金さんにとって、コロナ禍のこのような状況は

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