5カ年計画の達成を支える電力部門の健闘(下)／姜日天

発電能力拡充と電力増産への取り組みから

いよいよ国家経済発展5カ年計画（2021-25年）の開始から2年半の折り返し地点を迎えようとしている。5カ年計画の行方を見極めるうえで、全産業にエネルギーを供給する電力部門は決定的に重要な位置を占めている。電力増産に向けた地道な努力と着実な足取りの一端を紹介したい（全2回）。

電力の品質管理と送配電の適正化

貴重な資源と労力を費やして生産した電力も、電圧や周波数などの品質が安定せず、送配電の途中で大きなロスが生じてしまっては、せっかくの苦労が無駄になってしまう。

朝鮮では、電力の生産と供給および消費の最適化によって、電力系統の安定化と電力の品質保持を可能にする国家レベルの統合電力管理システムが2016年に初導入されてから、その完成度を高めるための研究開発が引き続き進められてきた。

5カ年計画の達成を支える電力部門の健闘(上)／姜日天