〈MBSラジオ差別発言〉市民団体らが緊急オンライン集会
2023年04月12日 16:51 権利 社会差別反対を示すのは“常識”
「MBSラジオでの差別発言を許さない緊急オンライン集会」が4日に開催された。
朝鮮高級学校無償化を求める連絡会・大阪、朝鮮学校と民族教育の発展をめざす会・京滋(こっぽんおり)、民族教育の未来をともにつくるネットワーク愛知・ととりの会、朝鮮学校「無償化」排除に反対する連絡会が主催した。
集会ではまず、MBSラジオの出演者による差別発言と、その後の放送局の対応などについて、在日本朝鮮人大阪人権協会事務局長の文時弘さんが報告した。
文さんは、番組を視聴した元放送関係者や同胞たちからの情報提供がきっかけとなり、人権協会側が放送後、オンライン上で番組を確認。その後、一連の抗議行動へと発展していった経過について説明した。そのうえで、「スパイ養成的なところもあったり」などと朝鮮学校について表現した出演者の差別発言が、京都第1初級襲撃事件における在特会メンバーらの発言と同様であること、またそうした発言が「学校法人としての社会的評価たる名誉を著しく損なう不法行為」(2013年10月7日、京都地裁判決)であるとの司法判断がなされている点を改めて指摘。ヘイトクライムが頻発する昨今の状況において、「こういう番組でもこういう話をできるようになったんで、本当にいいことなんですけど」と語った出演者の発言に触れながら、「ヘイトが増々日常化する危険性、公共性・公益性を有するマスメディアが公然と放送したことへの重大性」を問題視した。