〈私たちのうた〉ねえさんと こぶたたち/ユン・ドンヒャン
2012年01月23日 15:42 文化・歴史「ぶーぶー」 ぶーちゃんちの
にじゅうにひきの きょうだい
わいわい あつまって
どこへ 行くの?
しいくがかりの ねえさん
かいぎに いくのをしって
ぶーちゃんちの こぶたたち
せんとうを いく
「これこれ」 きちゃだめ
てぶりしても
おかまいなく ついてくる
ぶーちゃんちの こぶたちゃん
ねえさん そっと
かくれんぼ
あぜに かくれては
こっそり にげていく
「ぶーぶー」と ねえさん
さがしづかれ
ぶーぶー なきつつ
いえへと もどる こぶたたち
こぶたちゃんの きょうだいは
だれよりも
しいくがかりの ねえさんが
すきなんだよ
(1960年作 朝鮮児童文学文庫6「ひまわり」)
※飼育係の姉さんがどれほどかわいがったのか、はてしなく後をついてくる子ぶたの兄弟の様子が目に浮かぶ。1960年代、飛躍する朝鮮の畜産業を支えた若き女性飼育員のひたむきな姿を絵のように描いた名作だ。
(選訳・金真美)
※今号から筆者が交代します。