〈朝鮮の国際情勢認識〉露骨化する日本の軍事的企図
2023年03月17日 09:30 対外・国際昨今の国際関係で新冷戦の構図が深まる中、朝鮮は対外政策において自主的な立場を堅持している。激動する国際情勢を朝鮮はどのように捉えているのか。朝鮮外務省が発信する談話や関係者の見解、国内メディアの報道などを通じて探る。
朝鮮外務省日本研究所のキム・ソルファ研究員が、外務省HPに投稿した「国際社会の憂慮を生む日本の軍事的蠢動」(10日付)というタイトルの文で、日本が画策している軍備増強に対して懸念を示した。キム研究員は同文で、昨年末に安保戦略を改正し先制攻撃能力の保有を公式化した日本が、今年に入り自らの野望の実現に本腰を入れていると指摘している。その主張は、以下のような事実に基づいている。
2月28日に行われた衆議院本会議では、2023年度予算案が与党などの賛成多数により可決され、衆院を通過した。その予算の中には、過去最大規模の約6兆8千億円の防衛予算とともに、3兆円を超える莫大な防衛力強化資金が含まれた。つまり、日本は約10兆円もの防衛関連予算を編成したことになる。これは、今後5年間に防衛費をGDPの2%以上に増額するとした日本政府の政策が、すでに実行段階に移っていることの証左である。