“これからも朝鮮の仲間と共に”/駐朝鮮ロシア大使のインタビュー、ロシア国営メディアへ
2023年02月25日 13:37 対外・国際アレクサンドル・マツェゴラ駐朝ロシア大使がロシアの国営メディアRTのインタビューに答え、その内容を13日に駐朝ロシア大使館のFacebookを通じて公開した。インタビューの要旨を紹介する。
Q.米国は、朝鮮とロシアに対して新しい制裁を課そうとしている。駐朝鮮大使としての仕事と、米国による制裁をどのように実感しているかについて、聞かせてほしい。
A. 駐在大使としての仕事は難しいこともあれば、簡単なこともある。
仕事がやり易いのは、朝鮮がロシアを非常に好意的に接する人々が住む友好的な国であるからだ。非常に安全であり、夜遅くに歩いても凶悪犯や麻薬中毒者、強盗に出会う危険性はない。素晴らしい自然景観と悠久な時代の記念碑があるとても美しい国だ。(朝鮮戦争時には)記念碑が米国の爆撃で灰燼になったが、機知に富み、勤勉な朝鮮の人々は、自らの手でそれらを修復した。
一方で、仕事をする上で難しい点は、朝鮮の国家制度を消滅させる野望を公然と口にする米国、その追従国からの現実的な脅威が常にこの国に加えられていることだ。私たちの大使館は非常に緊張しながら、戦争前夜とも言える情勢下で働いている。このような状況は何十年も続いている。
朝鮮には米国の政治軍事的圧力だけでなく、経済的圧力も常に加えられてきた。最近は、その圧力が全面的かつ野蛮な性質を帯びている。それによって朝鮮の人々は苦しんでおり、外交官の生活にも影響が及んでいる。
Q.大規模合同演習で恒常的な軍事的挑発を繰り広げる米国と南朝鮮の目的は何か。また、朝鮮が核で対応する可能性はあるか。
A. 朝鮮の指導部は、自国の最高司令部の消滅、主要軍事対象及び首都の破壊を目的とした演習が南朝鮮で行われることを黙って見ているわけにはいかない。朝鮮は国と自主権の守護のために必要だと考える措置で対応している。朝鮮は、自国の核保有は核威嚇を躊躇なく行ってきた米国の「功績」だと言っている。現在、朝鮮の核ミサイル分野の成果を口実にして、米国は周辺地域における駐留軍の増加、日本と南朝鮮との軍事同盟の強化を推し進め、ここにNATOを巻き込んでいる。米国のコントロール下にある巨大な軍事的潜在力は、朝鮮ではなく中国を狙っていることは説明するまでもない。もちろん、ロシアも狙っている。
私は南朝鮮と米国、日本にもう一度、昨年9月8日に朝鮮民主主義人民共和国最高人民会議で採択された核武力政策に関する法令を研究することを強く勧める。