〈時事エッセー・沈黙の声 32〉命脅かす入管法改悪案再提出/浅野健一
2023年02月17日 10:57 寄稿国際水準に適った人権保障を
岸田政権は今国会に2021年の国会で廃案になった入管難民法改正案(以下、入管法改悪案=旧法案とする)の再提出を予定している。旧法案は名古屋出入国在留管理局で収容中のスリランカ人女性ウィシュマ・サンダマリさん(当時33)が同年3月6日、医療を受けられずに死亡した事件で、政権反対党が求めた死亡前の映像開示を政権党が拒み、廃案となった。22年の国会では再提出が見送られていた。旧法案が廃案となった後も、日本の入管・難民制度が抱える問題は何ら改まっていない。