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〈「笹の墓標」に携わりながら-2-〉自分の言葉を見つける/林昌平さん(39)

2023年02月04日 13:00 歴史

昨年の大阪巡回展では、位牌や骨箱とともに、「展示館」を描いた大阪中高美術部生徒らによる作品が、来場者たちを出迎えた

朝鮮人強制労働の歴史を伝える「笹の墓標展示館」(北海道朱鞠内(しゅまりない))の再建に向け、2021年から巡回展を通した募金活動が行われている。展示館は今秋ごろの再建を目指す。巡回展はこれまで国内外12カ所で開催され、多くの市民らに歴史を語り継ぐ重要性を訴えてきた。展示館の再建と巡回展に携わる関係者らの声を紹介する。

(※昌平さんの年齢は22年9月取材時のもの)

昨年9月、大阪巡回展のトークイベントで発言する昌平さん

私は林昌平。もう一つ、柴田昌平という名前もある。普段は中学校で美術教員をしている在日4世だ。このように、複数性の自分で生きている、在日として生きていると言えるようになったのは、実は最近のことだ。

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