〈事実がそこに～各地に佇む朝鮮人犠牲者追悼碑～〉藻岩犠牲者の碑

• 【所在地】　北海道札幌市南区南30条西10丁目
• 【建立日】　1994年6月11日
• 【建立者】　北電藻岩発電所建設工事犠牲者の碑を建てる会
• 【大きさ】　モニュメントの高さ：約400㎝

札幌市民に水と電気をもたらしている北電藻岩発電所と札幌市藻岩浄水場の建設工事は1934年に着工し、発電所は36年、浄水場は翌年に完成した。発電所工事にはおよそ4千人が従事し、犠牲者は少なくとも80人を超える。これら労働者の多くは、日本各地で生活に窮していた日本人と、日本の植民地支配によって異国の地に渡って来ざるを得なかった朝鮮人だった。碑文にはこのような経緯が記され、「犠牲者を追悼すると共に、再びこのような人権無視が行われることのないようにその事実を後世に伝え、この歴史を心に刻み責任を果たしたいと思います」と結んでいる。

（朝鮮新報）