〈20歳青年2023〉“未来のために貢献したい”/広島
2023年01月12日 16:05 民族教育2023年度広島同胞新春の集い・20歳同胞青年祝賀会が8日、広島市内のホテルで行われた。総聯広島県本部の呂世珍委員長をはじめとする活動家、13人の20歳を迎えた成人者とその親族など、135人の同胞たちが参加した。
成人式は1部の新春講演会に続き、2,3部を通して行われた。
2部の「20歳の集い」ではまず、同胞たちの盛大な拍手のなか新成人らが入場し、それぞれの経歴などが紹介された。
各地から送られてきた祝電が紹介された後、総聯本部の呂世珍委員長などから新成人らへ記念品が伝達された。
20歳を迎えた成人を代表して決意表明を行った成彩玲さんは、「先代からの期待と愛情を忘れることなく、同窓生が一丸となり、祖国と同胞社会、朝鮮学校の未来のために貢献していきたい」と語った。
広島県商工会の李英一会長が乾杯のあいさつをし、第3部の「祝賀会」が始まった。祝賀会では新成人らを祝い朝青広島県本部が用意したゲームや、祝賀公演が披露された。
各機関、団体の紹介が行われ、代表が新年のあいさつを行った。
広島朝鮮歌舞団、文芸同広島による公演が行われると会場からは歓声と笑い声が沸き起こり、参加者らは「統一列車」を成し踊りを踊った。
四国初中、広島初中高を経て現在、朝鮮大学校政治経済学部に通う金禮雅さんは「これまでを振り返ると、トンムたちと出会い、朝鮮学校で学べたことは決して当たり前でなかったと実感する」としながら両親や恩師への謝意を示した。卒業後は生まれ育った愛媛同胞社会のために働く専従活動家になりたいという金さん。そのためにも「何より大学で勉強に勤しみ、たくさんの成果をだしていきたい」と力を込めた。
初級部1年の頃から広島初中高で学んだ金子龍さん(朝大短期学部2年)は「高級部時代はコロナ禍で祖国へ行くことができず、悔しい思いもした。だが先生たちが生徒1人ひとりと向き合ってくれたおかげで、ウリハッキョで本当にたくさんのことを学べた」としながら「卒業後は自分の専攻分野を活かして同胞社会を盛り上げ、両親や先生、同胞たちへの恩を返したい」と抱負を語った。
祝賀会を主管した朝青広島県本部の尹善璂委員長は「コロナ禍で同胞たちが集う場が減少していくなかでの開催だった。約3カ月間、企画準備や動員に奔走した」と振り返る。広島では一昨年からの2年間、祝賀会と新春講演会を分けて開催していたが「たくさんの同胞たちが集い、かれらが勇気と希望を抱けるような会にしよう」と、今年は2つの行事を同時開催することにした。
当日、会場は待ってましたと言わんばかりに同胞たちの熱気で溢れた。行事を終え、尹委員長は「同胞第一主義をスローガンに掲げ、これからも民族教育と同胞社会の発展のために力を尽くしていきたい」と抱負を語った。
(金紗栄)