元日本軍性奴隷制被害者リ・オクソンさん死去
2023年01月12日 09:56 社会を知る~今週のnewsトピック~日本社会や在日同胞を取り巻くニューストピックを週に一度、紹介する。
リ・オクソンさん死去
元日本軍性奴隷制被害者のリ・オクソンさんが昨年12月26日、暮らしていた「ナヌムの家」(京畿道広州市)で亡くなった。享年94歳。
1928年に大邱で生まれたリさんは、16歳の頃「日本の工場に就職させてやる」という甘言にのせられ、満州(現中国東北部)の慰安所に連れていかれ日本軍性奴隷として働くことを強いられた。解放直後に帰国したが、故郷へは戻らず長らく山間地域で薬草の行商として生活を繋いだ。
1993年には、南朝鮮政府の「日本軍『慰安婦』被害者」に登録された。日本軍性奴隷制被害者らがともに暮らす「ナヌムの家」で2018年から生活し、「水曜行動」をはじめ日本軍性奴隷制問題解決のためのアクションに積極的に参加してきた。リさんの告別式は同29日、ソウル郊外・広州市内の葬儀場で営まれた。
リさんの死去により、南政府に登録された元日本軍性奴隷制被害者240人のうち、生存者は10人となった。
「有事」口実に軍事力拡大へ
反撃能力(敵基地攻撃能力)保有へと舵を切った日本政府に対する国内外の批判が相次ぐ中、米政府は沖縄に駐留する米海兵隊を2025年度までに改編し、離島を拠点に展開する「海兵沿岸連隊(MLR)」を新たに配備する方針を固めた。11日に米ワシントンで開かれる日米安全保障協議委員会で議題になる見通し。