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〈読書エッセー〉晴講雨読・ある物理学者の回想・湯川秀樹『旅人』/任正爀

2022年10月31日 12:47 寄稿

今月27日で筆者は67歳となるが、子供の頃の将来の夢は科学者になることであった。もともと理科が好きだったこともあるが、テレビで鉄腕アトムや鉄人28号が人気を博している時代で科学が身近なものとなっていたことも関係している。また、湯川秀樹が日本人で初めてノーベル賞を受賞し、日本社会のなかで科学を推奨する雰囲気があった。さらに、当時は朝鮮人差別が公然と行われており、そんななかで科学は平等であるという意識もあった。

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