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短編小説「魚のために道をひらこう」17/陳載煥

2022年03月12日 08:48 短編小説

彼は、二度も奴らの銃尻で背中をどやされたが、空っぽになるまで缶をふり、すっかり魚が出てから空缶を水の上に放りだした。空缶は、激流に乗って、またたく間に下流へ流されたが、しばらくすると岸にひっかかってしまった。

やるだけのことはやった、と思うと、今度は死を恐れぬ勇気がわいた。

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