快適な環境でのびのび育って／和歌山初中がCF、教室にエアコンを

来年に学校創立65周年を迎える和歌山初中では、教室にエアコンを設置するためクラウドファンディング（CF）を通して資金協力を呼びかけている。児童・生徒たちに安心かつ安全な教育環境を整えることを目的に、幅広い支援を募っている。

和歌山初中が、教室にエアコンを設置するためCFを通した支援を募っている

ほとんどの教室に冷房がない同校では、夏場になると各教室に扇風機が1台ずつ設置されるのみで、子どもたちは首に冷感タオルなどを巻いて暑さをしのいできたという。教育会などでもこれまで幾度か冷房の設置について討議されてきたが、2017年に自治体からの補助金が停止されるなど、慢性的な財政難により見送られてきた。

このような状況下、同校の保護者をはじめとする学校関係者らと日本人有志たちは「和歌山朝鮮初中級学校創立65周年記念事業実行委員会」を立ち上げ、学校創立65周年をきっかけに校内の教育環境を整備するためのCFに乗り出した。

実行委の李浩一委員長（43）は「プロジェクトを通して安心安全な教育環境を与えたい」と意気込む。